〔 質問者 〕妊娠中に火事の夢を見ると痣のある子が生まれると言い、信仰するといい子が生まれると申しますが本当でしょうか。
妊娠中に火事の夢を見たって大丈夫ですよ、こんなことはありませんよ。痣っていうのはこんな単純な原因じゃないんです。これは迷信ですね。
それから信仰すればいい子ができるっていうのは、これは決まってますよ。信仰すれば心が神仏に向かい、悪い料簡を持たなくなりますからね。子供は親の想念を受けるものなんです。みんなではないけど、ある点は必ず受けるんです。だから、親が心のいい状態のときにできた子供はやはりいいですよ。親の罪穢れの多い少ない、心持ちのいい悪いが子供に非常な関係があるんです。親が間違ったことをしながら、子供をいましめるっていうのは滑稽ですよ。親は幹で、子は枝ですからね、幹がヒョロヒョロしていて、枝だけよくなるわけはないんです。まず親が大いに徳を積むんですよ。そうすりゃ子供の不良も出なくなりますよ。親が妾を囲ったりしていながら、子供が放蕩するのを叱りつけるっていうのがよくありますがね、こんなのはなんにもなりませんよ。
だからね、人間っていうのは間違ったことはできないようにできてるんですよ。間違ったことをすれば必ずそれだけの酬いがきて自分自身が苦しむんです。しかも、苦しみには利息がつきますからね。溜まれば溜まるほど利息がついて、それが一遍に返ってくるときにはひどい目に合いますからね。だから早く解決しないと困るんですよ。
「『御光話録』十四号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年08月23日