昭和二十四年七月三十日 講話(8) 光録09

〔 質問者 〕三人姉妹の長女(二六歳)半年ほど前五一歳の男のもとへ走りました。父母は八方手を尽くし娘を帰そうとしても、どうしても帰らず悩み抜いておりますが、いかがいたしたらよろしいでしょうか。

 これは神様にお任せしておけばいいんですよ。こういう因縁でこうなったんですからね。この恋愛関係っていうのは理屈では決して判らないもんですよ。こんなのをとめようとするとかえって熱が上がるもんです。やはり恋愛は執着なんですから、無理に切り離すと執着が残ってかえってひどくなりますよ。「恋愛は熱病なり」って言うのは、西洋のなんとかって文学者の言葉ですが、まったく熱病ですよ。これをとめるのは発熱したのを氷で冷やすようなもんで、あとが悪いんです。勝手に熱を上げさせてれば、出るだけ出ると自然に治りますよ。

「『御光話録』九号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年07月30日