昭和二十四年七月三十日 講話(41) 光録09

〔 質問者 〕昭和一五年、北支方面にて頭を患い、内地に送還された四七歳の男子、帰還以来自家の二階に閉じ篭もりまったく外出もせずだれとも交際しませんでした。昭和二二年末よりだれとも口をきかなくなり手の掌に字を書いて用を弁じております。そしてこの間九年というものは冷水でもってしかもタワシで毎日全身をこすっております。その奥さん以外のだれとも面接しませんでしたが、私は三回ほど御浄霊をやっていまは私だけは面会できるようになりました。奥さんは最近御光りをいただきましたが、これは治りますでしょうか。

 治りますよ。これはつまり戦地に行って馬の霊かなにか憑いたんでしょう。馬はタワシでこすって体を洗いますからね。(笑声) 馬だからして人間の言葉が出ないんですよ。たぶん馬でしょう、気長にやれば治りますよ。やはり前頭部が中心です。……馬の霊もなかなかよく憑くもんですよ。先にも五歳の女の子に憑いたことがあって、寝るときにはこんなふうに、ちょうど馬が寝たときのような格好をしてましたよ。(笑声)

「『御光話録』九号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p」 昭和24年07月30日