昭和二十四年七月三十日 講話(31) 光録09

〔 質問者 〕私は家業として建具製造業を営んでおります。昨年一一月夢でサイレンの音が聞こえ驚いて起きてみますと、工場の残り火から出火して危く大火事になるところでしたが大急ぎで消して事なきを得ました。御守護を厚く御礼申し上げます。近来頻繁にかかる災難がありますがいかなるわけでしょうか。

 災難ってのはね、だいたい人間には決まってるんです。ちゃんとその人はそのときに災難に会うように決まってるんです。そこで大難を小難に、小難を無難に変えていただくようにお願いするのが本当ですね。この人はしかし、まだ無難にするだけの御利益をいただいてないんです。だんだん徳を積むと無難に変えていただけるようになりますよ。一番無難に変えていただくのは夢ですませていただくんです。本当は死ぬべきところを、夢で死ぬ形をするだけですむことがあるんです。

「『御光話録』九号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年07月30日