〔 質問者 〕ある信者は一時的霊眼が開け、火龍の飛ぶのを見たとのことでございます。火龍は両角を備え、目は飛び出て真っ赤な色で、大小はありますが、あまり大きくはありませんでした。ある日、その信者の「かまど」付近にその火龍が来ていたのが見え、火龍は火災に原因があるとのお話を聞いておりますので、これはたいへんと、居合わせた先生に善言讃詞を上げていただきますと、丸くなっていたのがだんだんと伸びて、最後には「かまど」の煙突から西北に飛び去りました。そのときに居合わせた五、六名の信者の耳にゴーッという音が聞こえたそうです。そうしてその人は、西方の山を指して、その山に火災の起ることを予言しましたが、はたして三月二五日に火災が起ったのでございます。また空には数えきれぬ火龍が飛んでいるのが見え、御神体をお迎えした家庭は強い光がさしており、その御光の中へは突入することができず、うろたえる様が見えたそうでございます。火龍の働きはそうした働きをなし、霊眼で見えたことが本当なのでございましょうか。
本当です。大きな火災のときは、火龍が大いに働きます。火柱が立つのは火龍の働きで、長くなるのはまれでふつう丸くなって働きます。飛火は火龍が火をくわえて行くのであります。赤龍と間違いやすいですが、火龍は光がありますからよく区別がつきます。
「日光分会『会報』四号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年07月21日