昭和二十四年七月三日 講話(3) 光録13

〔 質問者 〕禽獣虫魚にも霊位の上下はありましょうか。また、それらから人間に再生したものの見分けはふつうの人にも判るものでしょうか。人間が禽獣虫魚に再生する場合、その禽獣虫魚の種類はだいたい限られているものでしょうか。

 霊位の上下はありますよ、非常に。例えば、犬でもいい家に飼われてうまいものを食べさせられるのと、野良犬になって打たれたり、けとばされたりするのとでは違いますからね。やはりいい家の犬のほうが霊が高いんですよ。猫だってそうです。さらに生きものだけじゃなくて、その辺の木だってそうですよ。ちゃんと庭へ植えてもらえるのと、人に見られることのない山の中や薮の中へ植わってるのもありますからね、これはたいへんな違いですよ。
  

〔 質問者 〕禽獣虫魚の四つに分けた場合、その中での上下はありましょうか。

 それは鳥が一番上ですね。その次が獣、虫、それから魚です、禽獣虫魚の順ですよ。鳥なんか人間より上かもしれない、頭の上を飛ぶんですからね。(笑声)

 それから再生したのが判ることもあるし判らぬこともあります。龍神なんかから再生した場合はよく判りますね。額が角張ってて眼がくぼんでますし、それに水が好きでよく飲みますね。水が好きな人はだいたい龍神にきまってますよ。

 獣にもいろいろありますが、霊界で浄化されると再生しても判らなくなりますね。虫なんかもありますよ、あいつは虫けらみたいな奴だなんていいますね。(笑声)魚もあります。水泳の古橋なんかは魚の生まれ変わりですよ(笑声)
  

〔 質問者 〕その逆に、人間が動物になった場合はいかがでしょうか。

 判りますよ、人間の言葉を聞き分けるなんてのは前世が人間なんです。先に本に書きましたが座敷の、しかも上等の絹蒲団の上でなければ坐らない犬なんかもそうです。それから、猫なんかも化けたりして気味の悪いのは人間の再生ですよ。逃げまわったりするときは御浄霊もよしたほうがいいですよ。で、祝詞を上げてやるんですね、天津祝詞を。それから善言讃詞や御讃歌も始終聞かせてやるんですよ。そうするとだんだんよくなりますよ、狐が萎縮しますからね。御浄霊するよりもかえってそういうものを聞かせたほうがいいくらいですよ。

 眠れますか、この人は。
  

〔 質問者 〕はい、眠ります。

 じゃ、軽いんですよ。……四年も前に教修を受けたんですか。これは早過ぎたんだな。

 教修で治すってのは嘘ですよ。病気が治ってありがたいと思って教修を受けるのが本当なんです。教修が早過ぎると本当に治りきらないことがあるんですよ。生命に関係ある病気の場合は殊にそうです。第一、治ってから御守りをいただくのが順序ですよ。なるほど治ると判り、ありがたいと思って受けるほうが腹から受けられますからね、それが本当ですよ。そして、心からありがたいと思うと、自然に手を合わせる気持ちになるもんですよ。そこで、光明如来様をお祀りして拝みたいという気持ちになるんです。だからそういうふうにやってゆかなけりゃいけませんよ。

 信仰ってのは、押しつけられたり、一時的だったりしたんでは駄目ですよ。やっぱり、本当にありがたいという気持ちになり、心からやむにやまれぬ気持ちでなくちゃいけないんです。勿論、時と場合によってはそうはゆかないこともあるから、そういうときは臨機応変にやったらいいんです。それからまた、先方が御守りをいただいてこの道を研究したいと言って入信を希望するときには、御守りを受けさせていいですよ。そういうときには大いにいろいろと知らせたらいい。あるいは、悩みのある人には、光明如来様をお祀りしてお願いするように話してあげるのは結構ですね。

「『御光話録』十三号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年07月03日