昭和二十四年六月三日 講話(10) 光録12

〔 質問者 〕ザビエルの奇蹟について……亡くなった当時、体の色つやも生きているようで、現在も腕がふつうのミイラとは違うようでありますが、いかなるわけでしょうか。

 こういうことを言いますがね。これは霊が浄まってるとこういうふうになるもんですよ。霊が濃いと霊が抜けるのに年月がかかるんで、その間生きてるような状態にあるんです。別に珍しいことではありませんね。ミイラなんかでも五〇〇〇年も前のがありますからね。髪の毛なんかずいぶん永いこと経ってもなんともならないもんですね。

 しかし、ザビエルの腕のように、あんなことをするのは感心できませんね。まあ、これは見解の相違であって、いいと思う人もあるんでしょうが、しかし、あんなむごたらしいことをしなくても人々に宗教心を植えつけることができれば、そのほうがいいと思いますね。

「『御光話録』十二号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p304」 昭和24年06月03日