〔 質問者 〕主人の遺言によれば、一生独身で分家を立てて行けというのですが、里の家ではこれに反対でございます。いかがいたすべきでしょうか。
これはね、御主人の霊の執着いかんで違うんですよ。執着の強い霊だとちょっと困りますがね。また、あっさりしたのだと諦めたり、我慢したりしますがね。……この人は二八歳ですね。信仰に入り、光明如来様をお祀りしてから少なくとも一、二年経てば再婚していいですよ。御主人が霊界で改心しますからね。自分の心の頼みが間違ったことが判るんですよ。それから仏様にお詣りするときにそのことを言うといい。年中ではなくて、ときどきでいいですよ。「私は独身を通すことはあらゆる事情からできかねるから承知してください」ってね。そうすれば御主人の霊も判ってくるし、また本人が判らなくても先祖が言いきかせますからね。また、光明如来様にお願いすることです。お願いすれば、光明如来様のほうでちゃんとやってくださいますよ。しかし霊の執着の強い場合はすぐにってわけにはゆきませんからね。まあ、一、二年も経てばいいでしょう。それから主人が改心したかどうかは自分にも判りますよ。主人の執着があるうちは、再婚しようとしてもなんとなく気がすすみませんがね、執着がとれるとそういうことはなにもなくなりますからね。
「『御光話録』八号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p」 昭和24年05月30日