昭和二十四年五月二十二日  日光会報 5月 「観音妙智力」(5)

〔 質問者 〕一般家庭の庭に植えては不吉と言われている木がありますが、いかがなものでございましょうか。

 植えて悪い木はない。ただ木の種類によりこういうことがある。すなわち松、柳、銀杏の木は特殊である。松、柳は龍神が憑依しやすく、松は雄龍、柳は女龍で財物などを集めるという意味で縁起がよい。門口に松を植えるのもその謂である。銀杏は「化銀杏」などとも言われ、その実は人間の味がするとも言われて、実に人間霊が憑依しやすいのである。この木はお寺や神社によくある木で人家の庭の木ではない。その他の木にはこんなことがなく、よく果実の木を植えては不可と言われるが、うまい実がなる木を植えて食べることは、神様の御意志に沿うことで、植えて悪いことがあるべきはずがない。

「日光分会『会報』五月号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年05月22日