〔 質問者 〕先日のお言葉に、「私にも死霊が憑った」と伺いましたが、ふつうの死霊には眩しくてお近寄りできないのではないでしょうか。
そうですよ、ふつうは憑れないんです。特別の場合でなければこんなことはありませんよ。私に憑ったのは……あ、今日来てますね、〇〇さん、あんたの所の〇〇子さんですよ。あの人は八王子にいたんですが、しきりに私に治してもらいたいと思いながら死んだんです。私はあのとき箱根にいましたがね。私に一月半憑っていましたよ。なぜだって訊くと、お婆さんに追いかけられてるって言うんです。その婆さんどこにいるって訊くと、表の門の所にいるんだそうです。それで、しばらく私の所へ置いといてもらいたいって言うもんだから、ああいいともって言って置いたわけなんです。あのときは私、起きてるとなんでもないんですが、寝るとひどく動悸がしてました。
これは生前に交渉もあったし、またどうしても私に浄霊してもらいたいし、私もしてやりたかったんですが、箱根と八王子で行くこともできないし、他に事情もあってしてやれなかったんです。そういうのはかわいそうだから、神様が特に許されるんですよ。
「『御光話録』十号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年05月13日