昭和二十四年五月三日 講話(8) 光録10

〔 質問者 〕霊界に行くと正副守護神はやがて離れるとのお言葉でございますが、そういたしますと、「霊界で楽しんでいる」とか「再生する」とか言う場合の霊とは本守護神そのものを指すのでしょうか。あるいは本守護神が守護する霊体なるものが別にあるのでしょうか。
 

「霊界で楽しんでいる」っていう場合は本守護神ですがね。一度人間に生まれたものは副守護神や正守護神の感情が残っているんです。だから、ぜんぜん本守護神ばかりとも言えないわけです。いま話しているのは天国の場合ですが、本守護神はいいことをするのが楽しいんで、人間界に対していろいろいいことを働くんです。いわば神様になって天国に行くわけで、神様であり、あるいは本当の仏様だと言えるんです。 

 地獄にいる場合は、副守護神が離れないでくっついているんです。副守護神は地獄を好むんですが、しかし副守護神でも改心すれば天国にも行けるんです。狐でも龍神でも天国に行くのがあるんですよ。正守護神は、その人が天国に行く場合でも、地獄に行く場合でも、人間が死ねばだいたい離れます。そして人間界で人間を守護した功によって霊界で一段も二段も格が上がるわけです。しかし正守護神の中でも働きがあるのと、ごく怠けてるのとありますからね、いろいろですよ。

「『御光話録』十号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年05月03日