〔 質問者 〕霊界は想念の世界とのことですが、霊界ではどんな方法で意志の疎通をいたすのでしょうか。また、言葉はないでしょうか。
【 明主様 】言葉はぜんぜんないことはないが、ごく少なくて、たいていの場合は眼がその役目をします。「眼も口ほどに物を言う」って言ってね、若い男女の意志交換にはよく用いられますがね。(爆笑) 霊界ではね、非常に敏感なんですよ。もう一つ進むと気持ちで判るんです。思ったことがそのまま相手にすぐ判るんです。これは高級な霊ほどそうですね。人間でもそうで、くどくど言わなければ判らぬ人と、簡単に判る人とあるようにね。なかなか判らないのは霊的の感受性が鈍くなっているからです。間違ったことをしたために霊が曇って霊眼がふさがるんですね。だから、一言か二言でその内容がよく判る、つまり一を聞いて十を悟るようになるのが本当ですね。いまの人は十を聞いても一を悟るか悟らぬくらいです。知識はあるけれども、こんな点で非常に頭が悪くなっているんですね。古代の人間はずっと敏感でしたが、現代の人達は唯物教育のため神という観念がないからして物の解釈も素直に行かないんですね。またね、こういうこともできるんです。遠くにいる人がいまどういうことを思っているかが判る……私なんかこういうことがよくありましたがね。これは霊線がその人と繋がっているから、霊的に敏感であればできるんです。だれでもある程度はこういう能力はあるんですがね、現在はこんなことはぜんぜん閑却されてるわけです。
「『御光話録』六号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p102」 昭和24年04月23日