昭和二十四年四月十三日 講話(4) 光録07

〔 質問者 〕水平社についてお伺い申し上げます。

 水平社ってのはなんでもないですよ。先祖が朝鮮から出てるんですよ。昔の日本人はね獣を殺して食うのは嫌ったんですよ。ごく昔は肉も食ったんですが、仏教が渡来してからそうなったんですね。ところが戦国時代なんかには皮の靴だとか、皮から作ったものをそうとう使ったんで四つ足を殺さねばならなかった。それをふつうの人はとても嫌がったんで、そこで朝鮮から来た人たちにやらせたんです。で、そういうことをやるのを特殊職業として付き合わなかったんです。昔はひどく四つ足を嫌ったもんでね、明治になってからでも田舎などでは、肉は食べたいけど四つ足は穢わしいからってわけで、わざわざ家の外で煮て食ったものなんですよ。(笑声) いまは日本人は全部肉を食べるから全部水平社と同じですよ。(笑声) それだけのものですよ、水平社ってのは。第一階級制度なんてものは早く撤廃してゆくのが本当ですよ。これなんかも封建時代の風習がまだ残ってるんですね。

「『御光話録』七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年04月13日