昭和二十四年四月十三日 講話(3) 光録07

〔 質問者 〕真の日本精神とはどのようなものでございましょうか。

 真の日本精神とは、いままでにもあるにはあったが、その一部分だけあったんです。まあ、どっちかって言えばなかったと言っていいですね。日本精神というのは大和民族の精神ですが、大和民族ってのは絶対に戦争をやらない、第一武器を持つことを嫌うんです。私なんか本当の大和民族だと思うんですがね。私は武器をとるのが嫌いで、見るのさえ嫌なんです。博物館なんかに行ったってほかのものはいちいちていねいに見ますが、刀だけはそばへ寄るのさえ気持ちが悪くて嫌ですね。ぜんぜん見なかったもんですよ。で、いまのいわゆる日本人の中で、本当の日本人は一〇〇人のうち一〇人とはないでしょうね。あとは昔、支那や朝鮮から渡って来た移民の子孫ですよ。そこで日本が戦争をやったのはそういう争いを好む民族がやったんです。戦争するのを日本精神だなんて言うのはとんだ間違いで、日本人が一つ苦情を言っていいんです。いままではそれくらい間違っていたんですよ。だから日本を敗戦国にしたのは日本人じゃなくて、日本へ来た移民なんですよ。
 そんなわけで、だから真の日本精神はこれから出るんですよ。日本精神ていうのは実にいいんですよ。争いを嫌い、平和を好み、それで非常に芸術を愛するんです。とにかく平和愛好民族ですね。

「『御光話録』七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年04月13日