昭和二十四年四月四日 御歌 光録07

あゝ時は迫り来にけり待ち佗びし弥勒の御代はほの見え初めぬ
  弥勒の世見え初むるとも心せよ曲は隙なく狙ひつめ居り
  キリストにサタン釈迦に提婆あり我にもありぬもろもろの曲
  曲神は如何に障るもおそれまじ我には無限の神力ありせば
  世の人よ今我が揮ふ力より上の力はなしとこそ知れ
  現世の乱れを釐し順序よき御代打樹てんわが望みかな
  五六七とは火水土の順序よき完きの世をいふにありけり
  わが揮ふ力は未だ現し世に現れたる事なき力にぞある
  キリストも釈迦も孔子もマホメットもわが現れ出づるまでの楔そ
  待ち望むメシヤの力もわが揮ふ力も同じ力なりけり
  栄光の雲より降るキリストの世に知れ渡る時ぞ近みぬ
  あな尊と天より降るキリストを祝ふハレルヤの声ぞ嬉しき
  キリストも釈迦もメシヤも観音も人の姿の神にぞありける
  越え難き此の現世の大峠安く越えなむ神の恵みに
  大いなる神の力を見するとも哀れ盲の眼には映らじ
  大神の深き仕組は諸人の眼に映らぬものと知れかし
  大いなる神の仕組のいと小さき人の眼になど映らめや
  光なりあゝ光なりいかならん濃き闇とても打ちはるゝなり
  いやはてに天より降るキリストに世のもろもろは甦るらむ

「『御光話録』七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p123」 昭和24年04月04日