昭和二十四年三月八日 御講話(15) 光録05

〔 質問者 〕生活上、やむを得ず堕胎することは罪になりましょうか。

【 明主様 】 勿論悪いですよ。子供ができればその子の生活に必要なだけのもの……まあ扶持とでも言うべきものは神様から授かるんです。だから当然生活できるはずです。子供がたくさんで生活できないという人はなにかその人のやり方が悪いのです。むしろ子供ができれば収入も増えるものです。堕胎は殺人ですから罪です。勿論一人前の人を殺すのより罪は軽いですが。……今、日本人が多すぎるからと言って産児制限がうるさいですが、これなんか意味がないんですよ。無肥料栽培でやれば八〇〇〇万くらいの人間はなんでもないんです。

 堕胎と産児制限とは勿論違いますが、産児制限のほうは罪はごく小さいけれど、いったん宿ったのを堕胎するのは立派な殺人です。胎児が人間の何分の一とすれば、量的にはふつうの殺人の何分の一の罪と思ったらいいでしょうね。

「『御光話録』五号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年03月08日