〔 質問者 〕恋愛について。
【 明主様 】この問題は非常に広く多角的なものであるから端的にこうということは言えない。ふつうの恋愛すなわち純粋の恋愛は神様から与えられた御恵みで、これは結構なものである。しかしバーナード・ショウは「恋愛は子孫を絶やさぬための一種の手段である」と言ったが、まったく穿<うが>ってはいるが冷たい見方である。本来恋愛そのものは悪いものではないが、恋愛にも正邪があるのであってそこに正しい判別を要するのである。
本当の純愛で結婚が成立するのは勿論善いことであるが、いっぽうに妻あり夫がありながら、他の者に恋愛すればそのために結局人を苦しめることとなるから罪を作るので、よく考えなくてはならぬ。一時的の享楽のために大きな苦しみを得ることははなはだつまらぬことである。すべからく叡智と道義を本として判別すべきである。
ただし右のごとき恋愛でも想念だけならたいした罪にはならないが行動に移すと罪になるのである。
「『地上天国2号』,岡田茂吉全集講話篇第三巻p12~p13」 昭和24年03月01日