昭和二十四年三月一日 講話(6) 地天02 「妙智之光」

〔 質問者 〕人間往生すると北枕に寝かし、着物を左前にしたり、逆さに掛けたり、逆さ屏風にしたり、死体の上に刀を置いたりする習慣になっていますがこれはいかなるわけでしょうか。

【 明主様 】元来方角から言って北は霊、南は体である。人間が死ぬと霊になるので、北へ向かって往くのが本当である。往生するとき、天国へ往く霊は額から、地獄界へ落ちるのは足の親指から、八衢へ往くのは臍から、それぞれ脱出するのであるが、天国行の霊は少ないことは勿論でとにかく天国へ行くようにという意味から北枕にするのである。そうして方角のうち北が主で一番位が高く霊気が濃いのである。

 北とは言霊学上気足で、すなわち霊が満ちてることで磁石が北を指すのもそのためである。従って、体は南へ、霊は北に属する。これが原則である。故に生きた人間とても北枕にしたほうがよい。昔から頭寒足熱というが頭を冷たく、足を温めるわけで私は昔から北枕にしている。しかし北枕がいいと言っても床の間が南になっている場合は不可である。

 死者に着物を左前にしたり逆さにかけたりするのは現界と霊界は逆であるからで、すべて反対が理屈に合うこととなる。

 刀は魔除けのためにおくので、死人を魔が狙うとか、猫や邪霊などがいたずらをするというわけだがそんなことはないので、これらは生きてる人の気慰めにすぎない。

「『地上天国2号』,岡田茂吉全集講話篇第三巻p11~p12」 昭和24年03月01日