昭和二十四年三月一日 実生News三月 (5)

〔 質問者 〕人間の正守護神は霊界において守護するのでございましょうか、それとも人間に憑依するのでございましょうか。後者の場合は霊界は留守になるのでございましょうか。

 正守護神は人間につかず傍にいるのがふつうで、一時離れるときは代理を置くのである。人間に憑依することもあるにはあるが、そういう場合は大概部下の動物霊を憑けるのがふつうで、一般的に狐霊が多い。狐霊は正守護神の命令で憑って口をきくときに、命令通りのことでなく自分の個性を出して勝手なことをしゃべることがあるから注意せねばならぬ。また、夢知らせは正守護神がするのだが、正守護神によりてその夢の上手、下手がある。また、あることを為すに気が進まぬのは正守護神が止めていることがあるから、気の進まぬときは中止するなり考え直すほうがよい。

 信仰に入るときに正守護神がさかんに働いている。すなわち、祖霊が子孫を入信さすべく正守護神に頼み、また命令すると、正守護神はその人が入信せねばならぬような事情を作るのである。

「実生分会『実生分会ニュース』三月号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年03月01日