昭和二十四年一月十八日 御講話(14) 光録03

〔 質問者 〕御屏風の千手観音様のお冠に阿弥陀様がおられますのはなにゆえでございましょうか。

 阿弥陀様は観音様の母親になるのです。……観音様は日の弥勒、阿弥陀様は月の弥勒といいますが、これは月が日を生むという意味です。どんな男でも女から生まれるのと同様です。だからこの点からいえば阿弥陀が上ですが、そうだと決めてしまうわけにもゆきません。親だからいつまでも上だとはいえない。例えば皇太子のときは天皇、皇后より下だが、一度皇位に登れば親である天皇、皇后よりも上の位になるのですから。

「『御光話録』三号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年01月18日