昭和二十四年一月八日 御講話(18) 光録03

 〔 質問者 〕昼の世界になれば苦しみがなくなるといたしますと、悪因悪果もなくなり、また悪を想い悪を行なうような無智な人は生存を許されなくなるのでしょうか。また、昼の世界における地所位はなんによって決まるのでしょうか。

【 明主様 】 これはね、違うんですよ、悪の知れ方が早くなるのです。いままでは悪の知れ方に時間を要したのです。悪いことをしても二〇年、三〇年は暴露しなかったので偉くなるには悪いこともしなければ駄目だということになったのです。ところがいまに昼になると悪いことをしてもすぐに知れるようになるのです。人間はやはりそろばんずくですからね、人に知れないとなるとちょっと悪いこともするんです。が、それができなくなる。即障即罰と言って悪いことをするとすぐに罰せられるようになるのです。今度の大臣が収賄で挙げられたのも浄化が早くなってきたんですね。以前は大臣くらいで食いとめられたのがいまはどこまでも徹底してますからね。……地所位というのは自然に決まるのです。信仰でもそうで、人為的に考えてやるのはいけない。結局は人為と自然と半々です。「人事を尽して天命を待つ」というのがいいのです。人間考えを貫くのはいけないのです。例えば「精神一到何事か成らざらん」と言いますが、これはとんでもない間違いです。「俺は死ぬもんか、精神力で生きるんだ」などと言うのはだいたい死んでしまうもんです。(笑声) 反対に生への執着をなくして神仏にすべてお任せするという気持ちになればかえって助かるのです。
私も病気で危かったときもそうでした。生に執着する病人はどうもいけないですね。

「『御光話録』三号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年01月08日