昭和二十三年十二月二十八日 御講話(15) 光録(補)

〔 質問者 〕日本観音教団におきましても不正に対する正義感が根強いほどいくたの犠牲に耐え忍び、正しい理性を培い、喜び勇んで地上天国建設の美しいお手伝いができるのではないでしょうか。

 この不正に対する正義感というのを見ると正義が不正であり、不正が正義になることがよくあるんです。

 〔 質問者 〕例えば医学の不正に対する正義感ということは……

 それは小乗です。なぜなら私の道が発展するのはだれのためですか? お医者のためですよ。医者が病人をよく治さぬからこっちが光るのです。だから大乗と小乗の見方によって違ってくるのです。また、こいつは悪い奴だと思うのが、時期が来てすばらしく働くこともあるんです。強羅の観山亭なんか、上野毛に家を建てるのを五島慶太が妨害してくれたのでできたのです。あのときは一時私も非常に癪に触りましたが、後になってみればかえってありがたいくらいです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年12月28日