〔 質問者 〕阿弥陀如来は現身をもって現われたことと存じますが、文献など残っていないように思われますがなにゆえでございましょうか。
これは残ってますよ。阿弥陀様は法蔵菩薩といって釈迦の弟子……直弟子ではないが、なんですね、釈迦の後輩ですね。そして「自分は西方へ浄土をつくるから仏になったものをよこしてくれ」と約束して、浄土を作ってから、阿弥陀如来になったのです。だからそのときに現世に浄土を作ったのかもしれませんね。そこで本願寺の信者達は死ぬと浄土で阿弥陀様のそばへ行けるというので、私はよく「では死んだらインドへ行くんですね」と言ったものです。日本にも阿弥陀様の分身、出張所がありますから、先年、私が善光寺に詣ったところ、阿弥陀様がいました。で、「もうじき帰るから、日本にいる間はあまり悪く言わないでくれ」と言われたので、それから私もあまり悪く言わないようにしました。
〔 質問者 〕観音様の文献は……?
ありますよ。インドの補陀羅迦山上に金剛宝座をしつらえ、観自在菩薩が結跏趺坐して、二十八部衆を従えて説教するとあります。
「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年12月18日