昭和二十三年十二月八日御講話(2) 光録02

〔 質問者 〕昨年宗教になりましてから、着物も脱がずまた手もふれませんので急所の発見が難しく、殊に最近は以前のような講習もいたしませんので、会員にも急所ということが徹底できないように存ずるのでございますが……

【 明主様 】そう、そういう点は非常にあります。だから首の周りや肩などには触ってもかまいません。この触るということは熱の有無をみるのであって、急所もだいたい上半身が主です。で、第一の急所は、耳下腺と頚部淋巴腺、第二は後頭部です。患者の額に触ってみて熱いときは、その原因は額の奥か後頭部か耳下腺にあるとみていい。だからまず額を御浄霊してみるんです。しばらくやってちょっとでも軽くなり熱が下がっていれば額の奥に原因があるとみていい。それでも解熱しなければ耳下腺をやってみる。まだ駄目なら後頭部、それでも下らないならば肩をやる。この順序にやってみれば熱性病は十中八、九いいです。こういう箇所に熱が出るために咳や痰が出たり、頭がぼーっとして憂鬱になったりするのです。……また手の病気は肩が大切で、中風で手のきかないのも、しもやけも肩をすることです。しもやけなんかは手の局部だけやったのでは一時よくなってもまた始まります。

 〔 質問者 〕肌を脱がすのはいかがでございましょうか?

【 明主様 】最初から肌を脱がせては変だが馴染みになってからならいいでしょう。そこは臨機応変にやったらいいです。……それからもう一つ肝腎なことは腎臓から背中にかけてで、肩甲骨の間から背骨の両側に土手のようになっている奴が曲者で、憂鬱症や胃の悪い人はそこに原因がある。勿論この源は腎臓であり、また腰や腹の痛い人は腎盂であり、これは腎臓の少し下で、横から圧すとたいていの人は痛むが、ここに熱が出やすいのです。腰、腹が痛んで転がるように苦しんでいる人でもここをやればじきに治ります。