昭和二十三年十二月八日 御講話(13) 光録(補)

 〔 質問者 〕麻迩の玉、如意の宝珠と、胎臓界、金剛界についてお伺い申し上げます。

 神道では麻迩の玉、仏教では如意の宝珠と言うので、玉とは魂のことで絶対力の意味です。いままで世に出たことがなかった。で、本当のことを言うとおかしいが、これは私の腹の中に在るのです。だからいろんなことができるのです。人を治すことも、キリストはわずかに十二弟子だけしかその力を授けられず、釈迦とても往来で急病で死んだのは自分の体すら治すだけの力がなかったからです。私はキリストと違って何万人でも人を治しうる人を作ることができる。この働きが麻迩の玉です。

 胎臓界は日月地胎臓と言って「日月地」がまだ出現しない時代の仏教で夜の世界のことです。金剛界は昼の世界で、金は太陽の光のことで、日月地下生後が金剛界になるのです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年12月08日