昭和二十三年十二月一日 御講話(1) 地天01

 左の記録は、顧問大先生が、われらの随時の質問に解答を与えられた無数の御垂示の筆録中よりの抜粋である。

 大先生には毎日約一時間、 別院に参集する教師、 教導師、 信者等の質疑事項に対し解明せられる時を与えられている。そうして古今未顕の観音の教えを懇切に開示せられ、神幽現三界に渉っての真理を能う限り把握せしめ、大覚者として地上天国建設に有用なる人材を養成せんと努めておられる。その筆記の山積せる中より適宜に抜記して、御著書『信仰雑話』『霊界叢談』等の補助的資料に供し、あわせて求道の綱ともならんことを期しこの欄を設けたしだいである。

 質疑の範囲は単に信仰上の問題のみに限定せられず宗教、天文、地文、政治、経済、教育、科学、芸術、 哲学、 易学、農業等はもとより人生百般の問題に渉り、根本の真理を開示せられる。

 いかなる難問も快刀乱麻を絶つごとく、鮮やかに即断せられ迷雲は一掃されてあますところもない。
 机上にかさなる質問数の多少にかかわらず、当意即妙、水の流るるごとくなんらの遅滞なく処理せられ、 極めて明確に徹せしめられる。

 その御言辞は極めておだやかで、 無学者にも解し得る簡易平明さであるが、また極めて徹底的でいささかの曖昧さもなく、天日の輝くごとき光明をもって魂に浸透する。皮肉と諧謔に富み、時に爆笑を発せしめ、常に春風和・の陽気に包まれる。列座の者みな謎は解明され、悩みより解放され、安心立命、知らず知らず天国に遊ぶ思いに浸り、魂の勇躍を覚えるのである。

 その自湧的神智の深遠洪大、とうてい人智の測り得るところではなく、自由無碍なる観音妙智の輝きをマザマザと眼前に拝せしめらるるところである。すなわち題して「妙智の光」と称うるゆえんである。

「『地上天国』創刊号、岡田茂吉全集講話篇第一巻p581」 昭和23年12月01日