昭和二十三年十二月一日 御講話(1) 地天01

〔 質問者 〕宗教と科学の関係、および両者とも永久に必要でしょうか、どちらか不要になる時が来るでしょうか。

 これはどちらも不要なものでなく、どこまでも進歩発達すべきものである。少なくとも宗教がなかったら人類の罪穢は溜まるのみで、それによって生ずる毒素の堆積は人類の破滅することになる、それは浄化のため大天災が続くからで、また科学がなかったら人類文化は進歩しない。

 宗教と科学は同じものであることはすでに『信仰雑話』で説いた。従って、科学で説明できない宗教は本当のものではなく、同時に宗教で説明できない科学も本当のものではない。

 宗教を度外視した科学の発明は恐ろしいことはいうまでもない、科学の進歩が人類の幸福と伴わないのはそのためである、いままでは宗教を閑却し、むしろ否定したが、科学の進歩に伴い宗教も一緒に発達して行かなくてはならぬ。

「『地上天国』創刊号、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年12月01日