昭和二十三年十一月二十八日 御講話(4) 光録(補)

 〔 質問者 〕神国思想はあまり口に出さぬようにとのお言葉でございましたが、大先生様の御神格について会員にはどのようにお話ししたらよろしいでしょうか。

 神国思想はいけません。……私のことは思った通りを話したらいいですよ。

 〔 質問者 〕日本は神国だから大先生様がお生まれになられたということは……

 そんなことはありません。神国思想と私とは関係ありません。……これは難しいところで、大切なのは私の仕事を考えることです。例えばいままでは人間の生命はどうにもできなかった。私はそれを延ばすことができるのです。だからその「事実」ですよ。いままでにもキリストの再臨なんていうのがときどき出たが本当の「事実」がない。三〇年ほど前にもインドにサンダーシングという三〇歳くらいの男が水の上を渡ったりしたので、キリストの再臨とまで称されたが若死にしてしまいました。しかし水を渡ったりしたって人間になんの益もない。単なる興行師にすぎない。つまり病気が治ったり、貧苦が解決したりなど、実際の効果がなければ駄目です。私は言うのですが、釈迦やキリストも偉いが人の病気を治せなかった。キリスト自身は多少治したりしたが弟子にはその力がなかった。釈迦の死だって行き倒れです。釈迦がなくなられたとき獣が集まって来て泣いたなどというのはあとからのつけ足しです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年11月28日