昭和二十三年十一月二十八日 御講話(1) 光録(補)

 〔 質問者 〕注射により死亡することがだいぶ世間にありますが、これは注射薬の中にいわゆる毒素があるためでしょうか。

 しかしね、薬の中に毒のあるわけはないでしょう。毒なんか入っていれば当局でも許さぬでしょうしね。今度の京都のジフテリア事件だって、大阪の日赤で作ったのだから毒なんかあるわけはない、平沢なんかいないでしょうから。……そこなんですよ。だいたい薬というものは、私もよく言う通りないんですよ。もしあるとすれば米が薬です。米がなければ生きられないから。杉田玄白は「薬とは毒を以て毒を制するのである」と言ってますがこれは至言です。毒で体を弱らして浄化を抑えるのが薬の効能です。……霊界の浄化力が強くなったので、注射液が体の一カ所へ寄ってくるのです。そのためにいろいろ障害が起きる。肝臓出血などはそれです。だから毒血が局部的に寄ってくると熱が出て苦しみが起るのです。浄化が弱い時代は注射薬なんかは体全体にまわりそれから局所へ寄ったのだが、いまはそれが全体にまわらないうちに寄ってしまうのです。

 〔 質問者 〕注射直後、体が硬直することがよくございますが……

 あれは注射を血管などへ打つ場合、その打つ場所が悪いのです。その結果異物が心臓へ行くから死ぬんです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p436」 昭和23年11月28日