昭和二十三年十月二十八日 御講話(6) 光録(補)

〔 質問者 〕「ガ行」「ザ行」等の濁音、「パ行」などの半濁音の働きについて……

 ガ・ザなどの濁音は濁りでいい働きではない。「タメ」といえばいい、「人のため」というふうに。しかし「ダメ」では悪いでしょう。しかし濁りも必要ですからね。「イスズガワ」なんかの「スズ」も、スが上でズが下だからいいです。ユダヤはジューでありズですから、ズには唯物的な働きがあります。大本時代、出口王仁三郎の言霊を考えると、デはズ、グチは……(この所不明)……オニは鬼、三郎は女で月の意味になり言霊のことが判るようになったときこれはユダヤだなと思われた。大本を脱ける原因の一つになったのです。濁りを打つのはやはり濁りですね。

 〔 質問者 〕静子などのズはいかがでしょうか。

 いくらか唯物的な働きがあります。……ハヒフヘホは強める意味です。

 〔 質問者 〕名前に濁りがあってはいけませんでしょうか。

 いいですよ。人間も濁りが多少なければ、そうキレイばかりではいけない。例えば「水清くして魚住まず」と言われるように、多少の濁りがあり、それがいいあんばいに調和されなければいけない。……言霊のことはいまに本に書きますがね。憶えていていいですね。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年10月28日