昭和二十三年十月二十八日 御講話(4) 光録(補)

 〔 質問者 〕大先生様の御生誕遊ばされた一二月二三日に、いまの皇太子殿下もお生まれですが、なにか御因縁がおありのように拝察いたしますがいかがでしょうか。

 私も不思議な因縁があると思ってます。一二月二二日は冬至で二三日から春分になる。本当はそうです。それがどうしたわけか忘れましたが一週間延びて元旦になったのです。私の歌の名は「明麿」だが、あれは皇太子殿下の「明仁」というお名前をいただいてつけたのです。最初治療所を開業したのは昭和九年五月一日ですが、一週間前の四月二三日にそこへ越した。そのとき新聞屋が来て新聞を買ってくれと言ったが断ったところ、皇太子様のお写真だけおいて行った。で、その新聞をとることにしたが、御誕生四カ月目のお写真をいただいて不思議に思いました。近所の古道具屋で額を買って来たらピタリと合った。これがいま宝山荘にありますよ。なにか御因縁があるようですがいまに具体的に表われることと思いますがね。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年10月28日