昭和二十三年九月二十八日 御講話(11) 光録(補)

 〔 質問者 〕『旧約聖書』はどのような意義をもつのでしょうか。

 だいたい宗教は新旧二つになっている。新約は経で旧約は緯です。『旧約聖書』は予言書で寓意的に書いてあるのです。だから旧約は解釈することができない。旧約の時代はあれでよかったのです。もういまはそれほどの価値はない。これによって救われることは難しいですね。……既成宗教はだんだん時代と遠ざかっている。現代生活や思想とかけ離れすぎている。現代を指導するほどに進歩したものはこの教団だと私は思っているのですがね。だから若い人が多く入っているのです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年09月28日