昭和二十三年八月二十八日 御講話(9) 光録(補)

 〔 質問者 〕例えば弟子の教導所が不振であるというふうなことは……

 私だって昔はそうだったんです。いくら待ってもお客さんが来ない。いろいろ考えたが一番は時機が来ないこと、それから誠、智慧が足らないことなどいろいろあります。これは自分で悟ることです。私は人にあまり言わずほおっておく。それでその人は本当に悟るんです。……邪神の邪魔は始終あります。それは・があるから邪神が打ち込んでくるんです。その他あるいはなにか原因……罪があるからです。人に騙されたとよく言うがそれはその人に騙されるだけの資格があるからです。だから人を怨まず自分のことをよく考え反省することです。いま世の中には強盗や不良が多いが、それは人民全部が腐っているからです。物が腐ればウジが湧くのと同様です。みんなが正しい心になれば悪い気分が起らなくなる。いっさいは相応の理であって、すべて相応するのです。いままではいっぽうばかり見て批判していた。共産主義者は自分が怠けていて食えないくせに社会が悪いから食えないなどという。一生懸命やって、食えないとか困ることなんかはないんです。いつの世でも中には他人が成功するとその頭を抑えることばかりする人もあります。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年08月28日