昭和二十三年八月二十八日 御講話(6) 光録(補)

 〔 質問者 〕お道に関し我の強いのは龍神系でしょうか。

 ええ、龍神、天狗は我が強いです。今度本にも書いたのですが苦しみというのは我と執着があるからであって、これは本当ではない。我とは主観のことで、自分の思っていることが正しいと思うことです。だからつまり主観をすてて客観的に、自分を離れて自分を見ることが大切です。理屈をつけるのは我です。……自分で自分の間違いが判らないのは、それは智慧がないからです。だから智慧を磨かねばいけない。……信仰の標準は智慧と誠です。自分のしていることがいいか悪いかも判らなくては駄目です。仏教でも智慧証覚と言い、キリスト教でも智慧の木の実という。智慧のない人は無駄をやっては失敗するんです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、19480828、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年08月28日