昭和二十三年八月二十八日 御講話(16) 光録(補)

〔 質問者 〕肺結核の空洞とはどんな原因でできるのでしょうか。また死霊憑依の肺結核の治療過程は……

 空洞というが私は合点が行かない。私は医者ではないし解剖してみたくもないからはっきりしたことは言えないが、おそらく毒の固まりだと見ている。肺病で死んだ体を解剖するとき、毒素が収縮して固まり空洞になるのでしょう。……肺結核の場合体中どこからでも痰や咳が出る。殊に頭と股です。以前股だけやって肺病が治ったことがあります。これは体のあらゆる部分の毒は溶けるといったん肺に入り痰になって外へ出るからで、肺はちょうどゴミダメのようなものです。医者はこんなことが判らないのです。肺結核なんかみんな医者が製造するのです。だから大病院の近くは死亡率が高いですね。なんだって物が停滞していてそこに湿気と温度があれば黴菌は湧くんです。だから肺病はまったく自家発生です。死霊が憑いて間もないのはすぐ出ます。先に私の奥さんに肺病の霊が憑き、突然肺病三期の症状を呈した。で、さっそく調べたら一年前に死んだ鈴木某で「祀ってやるから離れろ」と言ったところ、すぐけろりと治ってしまったことがありました。肺病が重くなり衰弱すると憑くので、兄弟の霊も憑きやすいです。それはなぜかというと重病で血が薄くなるとそれだけ霊も薄くなるので死霊なんかが憑きやすくなるのです。死霊だと判ったら「いま訊ねるから首で返事をしろ」と言って、「あんたは死んだ人ですか」「男ですか」「年は若いか(老人か)」「肺病で死んだか」などそうして調べたらよい。その場合患者は正座させておく。あらかじめ観音様に「ただいまから調べますから御守護をお願いいたします」とお願いし患者に祝詞を上げてから調べるのです。また供養するにしても仏をただ祀るだけではだめで女中に仏壇へ食物を上げさせても仏は食べられない。やはり当事者が心をこめて祀ることです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年08月28日