昭和二十三年八月二十八日 御講話(13) 光録(補)

 〔 質問者 〕愛し得ない夫婦が今後とも生活を続けることはたいへんな苦痛ですが、この苦しみを除けるよう神様のお許しをいただけましょうか。

 たいへんな苦痛ですが、どうしてこれを解決するかということは人間にはできない、神様にお任せしたらよい。そういうところは神様は実に気がきいてますよ。ただね、夫婦は産土神が結合せられたのであって、人為的にやったのではないということだけは信じなければいけない。無理に人間が結合したのは離れさせられるのです。夫婦のうちいっぽうが反対する場合があるが、それはその反対により身魂が磨かれるのです。そしていっぽうがいよいよ信仰を強め、霊的に高まるほど他のいっぽうはやがてそれについてくるか、あるいは離れてしまうかいずれかになります。離れた場合、信仰のあるほうは霊的な高さがだいたい同じくらいの人とまた結ばれたりするんです。国の場合も、周囲に敵があるとその国は発展するのです。ヨーロッパの文化が発達したのも原因はそれです。東洋にはそんなことがなくお互いに遠く離れていたりしたので、ノンキにしておられた。従って文化の発展も遅れたのです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年08月28日