昭和二十三年八月八日 御講話(5) 光録(補)

〔 質問者 〕若い男女がその若さの故に一度過ちを犯してしまった場合、精神的にはお互いに理解し合うことができなくてもやはり結婚すべきでしょうか。

 過ちを犯す前によく考えたらいい。将来結婚するのかあるいは一時的な慰みなのかをよく考えればよい。考えもせずに過ちを犯したのなら男のほうが悪い。自分のことを言うのも変だが私も宗教に入る前、女を疵物にすることを非常に怖ろしいと思った。人妻の場合でも、もしその主人がそのことを知ればいかに嘆き悲しむかを考えると、そういうことは怖ろしい罪だと思った。……だから最初に「この人をはたして自分は幸福にしてやれるか否か」をよく考えることです。

 〔 質問者 〕一時的にも気の合ったときは……

 離れて別々の道を歩んだらいい。執着があってはいけない。執着をとることです。事が難しいときは神様にお任せしたらよろしい。

 〔 質問者 〕妊娠してしまった場合は……

 妊娠しても神様にお任せしたらよろしい。しかしお任せするにしても自分に都合のよいことばかりしててはいけない。まず心から改心してお願いすることです。神様は既往をおとがめにならない。ただ汚したための掃除はしなければならない。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p458」 昭和23年08月08日