〔 質問者 〕新道場がご立派にできましたことをお喜び申し上げます。
ええ……この用材は終戦当時買っておいたので割に安くできました。いまだったらとてもたいへんですよ。……箱根という所は昔から東西の関門になっている。東西はまた陰と陽であり、観音様は陰陽の真ん中だから東西の間ということになります。従って強羅が真ん中なのです。本当は「神山」が中心ですが、神山の上にはこんなものは建てられませんからね。以前の宝山荘は多摩川のそばにありましたが、やはり多摩川が東西の分かれ目だったのです。川を越せば神奈川ですから。強羅のゴウは火のことでありラはまわる、螺旋状のことで火が中心となって渦を巻き、その渦が広まって行く意味がある。ところが熱海のほうはアが天、タが真ん中・で表わします。〇丶の「丶」は太陽の黒点を表わしますが黒点の大きいときは活気のあるときで息を吐いているのです。息を吐いたときは火素は強力になる。世間では黒点が大きいとか小さいとか言って気を揉んでいるが、なに本当はそういうものなんです。生物はなんでも呼吸してますが、この地球も生物であり呼吸しているのです。……で、熱海のミは水であり天の真ん中の月の国の意味になる。この箱根の建物は日本建築でなければいけないが、熱海は西洋風でなければいけない。今度作るのは約三万六〇〇〇坪で「水」だから建物も大きいことが必要なのです。それから小田原ですが、箱根、熱海、小田原で五、六、七となり火、水、土となる。すなわちこれで三位一体となり「日月地」が完成されるのです。国でいえば日本、西洋、支那となります。それで小田原には朝鮮風の家を作ろうと思っています。小田原の「小」は小さい型、「田」は真ん中、「原」は広いことを意味します。これができあがって外国まあ東洋にこの道が広まるのです。アメリカは割に早く開けます、アメリカは横ですから。いまさかんに民主主義を唱えているのは、日本古来の忠君愛国的な縦の関係に横棒を入れていることです。