昭和二十三年六月二十八日 御講話(4) 光録(補)

 〔 質問者 〕天孫民族と大和民族とは同一内容のものでしょうか。

 大和民族のほうはそうとう古いんです。これはまったく戦争を嫌い平和愛好民族なのです。ところが素盞嗚尊が朝鮮からやって来てすぐに日本を征服したが、それがまた神武天皇に征服されてしまった。大和民族はこの二つの民族の下積みになって判らなくなってしまった。日本を支配したのは朝鮮、支那の民族であって日本民族はずっと支配されてきた。朝鮮系は素盞嗚尊から三代を経て大国主命になったんですが、いままでの日本の歴史とは朝鮮系と支那系の天下の「とりっこ」であって日本人の行動は出てない。いままで人民の歴史がなく、特権階級の歴史だったのはそのためなのです。これから本当の人民の歴史ができるんです。これは体的ばかりでなく霊的にもずっと連なっているのです。徳川家康は大国主命の系統であり、天皇は神武天皇系だったのです。神武天皇の次の綏靖天皇の后は大国主命の娘であり、南北朝の南朝は素盞嗚尊、北朝は瓊瓊杵尊と神武天皇の争いです。

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「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年06月28日