昭和二十三年六月八日 御講話(6) 光録(補)

〔 質問者 〕先月末から御浄めいたしております四七歳の女ですが、一カ月半ほど前から狐が憑き頭の中でいろいろなことを申します。殊に夜になると「さてぼつぼつ苦しめてやろうか」と言ってなんだかんだとしゃべり続け、眠ることができず非常に苦しんでおりましたが、一回御浄め受けた夜はよく眠られ、翌日さっそく御守りをいただきました。最初雌雄二匹憑っていた様子でしたが、三日目に雌のほうは弱って死んだ様子でした。講習を受けたとき「油断をしていたらたいへんなことになってしまった」と言ったそうです。御浄めしている私の手を「カチューシャのような手だな」などと言ったり「ああ苦しい、ああ苦しい」と苦しがったりしておりました。御浄めのとき「なにか頭で声がしたらすぐ口に出してみなさい」と患者に言って御浄めいたしますと、こんなふうなことを申しておりました。雄のほうも一昨日はミミズくらい、昨日はシラミくらいになってまいりました。

 狐が憑くと一度治ったように見えてまた邪魔することがあります。気長にやれば治りますよ。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年06月08日