〔 質問者 〕女権尊重の叫ばれる今日、離婚ということについて……
【 明主様 】今度『信仰雑話』という本を発行するので私も「夫婦の道」について少し論文を書いてみたんですが、いままでの信仰はいろいろと間違ったまま続いてきた。私は本当のことを知らせたいと思って「夫婦の道」を書いたんですが、これが判れば離婚ということも問題なくなる。
(井上先生「夫婦の道」を朗読)
要旨 近来見合結婚がいいか、恋愛結婚がいいかいろいろ問題になっている。しかしこれを霊的に見るとわが国はいかなる地域でもそれぞれ産土神をお祀りしている。これは現界における区役所のごとく冠婚葬祭や出生を司る神で、子供が生まれると産土詣りといって御礼に行くのもそのためである。結婚もやはり産土神が男女を結合させるのである。これが判らぬからふつう人間は男女二人が人為的に一緒になるのだと考えがちなのである。かくせっかく神様の思し召しで結ばれた夫婦が勝手に別れたりするのは神への冒涜で、縁あって一緒になったのにどうこうしようというのは誤りでむしろ感謝すべきであり、またこれが判って感謝の気持ちを持つようになれば、いい妻にもなりいい夫にもなるのである。
また子供の死は多くの場合夫の不品行に原因がある。例えば妻以外の女と関係するというようなことであって、かかる罪は正に死に値するのである。この不品行を祖霊は非常に嫌い、かつ立腹するのであるが、罪の重いときは一家断絶ということさえある。勿論この罪の償いはその主人が負うべきであるが、主人は一家の柱石という大事な人間であるので、その身代わりとしてその子供を犠牲にするのである。かかることは世間にその例が多いから読者は必ずや身のまわりに思い当たることを見るであろう。夫婦不和の原因は多く妻の嫉妬と経済事情であるが、夫婦は神の御意志で結ばれたものであること、妻以外の女との関係は罪なることを知れば自然夫婦は円満になるのである。これは決して作り話ではなく確たる事実なのである。
だから離婚なんかあるべきではない。もっといい女を妻に持とうと言ったってできるものではないんです。祖霊は男女の不倫を一番嫌います。不倫な夫婦の子供は御浄めしても効きませんよ。それですぐ判る。