昭和二十三年五月二十八日 御講話(7) 光録(補)

 〔 質問者 〕講習生が判らないときは……

 時を待つのがよい。人間が判らせるのではない。人が人を悟らせるとか、あるいは裁くとかいうことは僭上の沙汰です。判るように言うべきことだけ言って、あとはその人の自由に任せたらいいのだ。判らない人はほおっておいて時を待つ。そして神様にどうか早くあの人が判るようになりますようにと祈ったらいいんです。第一、人に判らせようなどとしていてもその人自身判っちゃいないんだから。私の弟子はいまたくさんいるが本当に判っている人は一人もありはしません。私だって判らせたいと思うことはいろいろあるが、まだ時期でないから黙っているのです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年05月28日