〔 質問者 〕この道は現代科学をすべて否定するか否か。
〔 質問者 〕すべては否定しない。いままでの医学でも体の構造、内臓の働きなどは参考になり功績である。また黴菌もたいへんいいです。また非常に間違った点は根本的には、いままでの世界は夜で病気を固めるほうが早く、溶かす力が弱かった。そこで釈迦は薬を服めと言われ薬草喩品という経もある。また薬師如来とは観音様の変化でもあった。観音様さえ固めの方法を摂られたんです。昼の世界になると固めることができず、溶かす方法がよくなる。それを私が早く知ったんです。いずれはみんな知るんですが、薬で固めるより溶かすほうがいいことも知ったわけです。医者はこれに気づかず、いまもって固めんとしているのです。西洋医学はいいこともあり、いままではよかったのです。ちょうど冬は綿入れを着るが、暑くなればそんなものは着ない。いまの医療は夏になったのにますます綿入れの綿を厚くして着ているようなものです。
「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p402~403」 昭和23年05月08日