昭和二十三年五月八日 御講話(4) 光録(補)

〔 質問者 〕狐霊について

【 明主様 】狐霊はたくさんいますね。おそらく何億といるでしょう。日本ばかりでなく支那、ロシアにもいます。ヨーロッパ、アメリカは少ない。白人は具合が悪いようですが、東洋人殊に日本に多い。狐霊が元から守護神としてあるのと、急にかかるのと二つあるがこの区別は判ります。一人に五、六十匹つくこともある。豆粒みたいに固まっているから判ります。

 〔 質問者 〕狐霊に憑かれるのも因縁でしょうか。

【 明主様 】因縁ですね。以前、小山という婆さんを治療しましたが、その人は昔女郎屋のおかみをやっていた。女が少し長く女郎をやってると霊界で狐になる。それで敵討ちにその婆さんに憑いたんです。「大先生を殺すんだ」と言って騒いだり、狐に「今日お前の心臓を止める」とか「今日お前の頭を溶かしてしまう」とかおどかされ、毎日鏡ばかり見てました。それで、ふだんはなんともない。だから「小山さん、あんたは正気の気狂いだ」と言って笑ったもんです。半年くらい手元に置いて治療しつつ研究しました。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p401」 昭和23年05月08日