昭和二十三年二月二十八日 御講話(8) 光録(補)

〔 質問者 〕三十五、六歳の米国婦人、一〇年来の偏頭痛なのですが……

【 明主様 】原因は薬毒ですよ。治療は患部をすればよい。

(『紫雲』所載「現代医学とマルキシズム」を朗読)

【 明主様 】おもしろいですね。その説き方はおもしろいです。医学の誤りを人類にわからせることはたいへんいいことですよ。

 〔 質問者 〕食養生の桜沢如一<さくらぎわゆきかず>さんも東洋に大偉人が出ると言っています。

【 明主様 】まア一部の人に一部分わかっている。マルクスも一部の真理がある。絵でも種々な色を塗っていい絵ができる。しかし赤い色がいいからといって全部赤く塗ってしまったんではなんだか判らなくなってしまう。マルクスもエンゲルスもとても貧乏で苦しんだんです。いまの人々はそれを見てありがたがっている。共産主義もいまが一番さかんでしょう。いまに煙のように消えてしまう。こんなバカバカしいことが世界の人々をだましているというのはたいしたことですよ。私はその点大いに感心しています。野口英世なんかも黄熱病研究のため途中で死んでしまったんですが、世界の人々は彼のことを立派だといって賞めている。そういう人は自分では満足でしょうがね。実際よくもいろんなバカバカしいことが世界的に拡がり、また人々がよくもだまされているもんですね。これこそまったく世界の謎ですよ。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p378」 昭和23年03月08日