昭和二十三年二月二十八日 御講話(3) 光録(補)

 〔 質問者 〕天津金木とは……

【 明主様 】これも半分きり説明できない。神武天皇以前、その時の天皇が正月にこれを拝むと、その年の吉凶がわかる。一種の占いですよ。これは代々伝わって稗田阿礼<ひえだのあれ>の所にあった。神武天皇に征服された日本人が代々口伝えしてついに丹波で百姓をしていた阿礼に至り、太安萬侶<おおのやすまろ>がそれを誌<しる>したのが『古事記』ですよ。天津金木は地上天国の予言になっている。いずれまた話そう。あらゆる宗教がなくなってからこれを拝むようになる。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p374」 昭和23年02月28日