それからこの間の九州を荒らした台風ですが、これも理屈は同じなのですが、しかし人体とはよほど違うわけです。この人体と物質の区別はよほど違うのですが、言わば同じ粒子としても、人間の粒子というものは一番上等なのです。それから台風とかそういったものの粒子は上等でなく下等というわけです。それで現われ方は、だいたい浄化作用という点においては一つなのです。
(御論文「台風の霊的考察」朗読)〔「著述篇」第一一巻五五九-五六一頁〕
よく、火事のときに火に向かって浄霊すると助かりますが、それは火事で燃えるということは霊に穢れがある、それを浄霊されるのですから、霊界のその穢れた分が減りますから、火は焼く必要がないから他に行くというわけです。だから霊さえ分かればチャンと理屈は分かるわけです。理屈はいま言ったとおりですが、時期ですが、いつも言うとおり昼間の世界になってきますから、その浄化がだんだん強くなってきます。世界的にそうなるわけですから、そこでこれから世界的あるいは国内的、個人的と、いろいろな形に現われてくるわけです。それはなんにでも現われますが、特に一番厄介なのは農作物、米です。米などが今年はイモチ病が各地に非常に現われてます。これは肥毒で穢すためです。ところが国のほうでは、昨日の新聞に出てましたが、五カ年計画で合計三〇〇〇億の金を使って食糧増産させるというのです。それでいろんな項目があって箇条書に何力条かありました。ところが結果においては、むしろ減収になると思います。それは根本に気がつかないからです。それで「農業特集号」を日本中の農業に関係のある所に配ったが、しかたがないことではあるが、ぜんぜんと言ってよいほど反響がありません。だからどうしても実際的に各村々で実行者が増え、数字で結果を現わして、それを知って初めて、前にこういう新聞を配って読まされた、そうだ、ということになるわけです。そのときに初めて新聞を読ませた結果が現われるわけです。今年あたりは虫害、水害がだんだん増えますから、むしろ減産です。それで政府がヤッキとなっていろんな施設をすればするほど減産になります。やっぱり医学と同じで、いろんな新薬や方法をやればやるほど逆効果になるわけです。ですから最近になって結核がまた非常に増えてきてます。これは死亡率は減るのですが、患者数はだんだん増えるのです。つい最近なにかの新聞に出てましたが、静岡県でしたかBCGなどで厳密に検査したところが、四割が結核の疑念があるということです。それは児童です。その危険がある、あるいは疑念があるということは、それで治ってしまうのなら疑念ですんでしまいますが、医学のほうで疑念があると言った以上必ず本物になりますが、実はそれから本物にするのです。できるだけ過激な運動をするなとか、なにかの薬をのませるとかして弱らせるのですから、だんだん本物になるのです。ですから四割から五割、六割というような具合に、日本人はほとんど結核患者のほうが多いということになります。それから本当に救世教にすがることになるのでしょう。けれどもそうならないうちに早く救ってやらなければならないから厄介なのです。なにしろ医学迷信、肥料迷信に囚われきっているのですから、極端にまで行くよりしようがないでしょう。お蔭話などを読んでみても、浄霊によってたしかに良いということは分かっていて、医者から離れることができないでいるのです。そういう人がたくさんおります。医者と縁を切るということは、不安で不安でしようがないのです。それで医者からなにかやってもらうそれだけ悪くなり、浄霊では良くなりながら分からないのですが、こういうことをみても、医学迷信というものがいかに根強くはいっているか、ということが分かります。ですから結核がドンドン増えるということは、大局からみると結構なので、早くそうなると早く分かります。しかし霊界のほうはドンドン変わってきますから、そういったように早くなるのもだんだん増してきますから、神様がうまい具合にやってくれるには決まってますからよいですが、それについてインテリ連中ほどよけい分からないのですから、そのことを書いてみました。
(御論文「世のインテリ族に物申す」朗読)〔「著述篇」第一一巻五六三-五六五頁〕