昭和二十七年一月二十五日 教集06 (1)

〔御伺い〕 N・F(三五歳)の姑(六二歳)は昨年二月ごろより胃が悪く内仕事は悪いながらもボツボツいたしておりましたが、だんだん痛みを感ずるようになり、食欲もなくなりましたので、四月に病院に行き、レントゲンの結果、少し胃癌の模様があるとのことで、手術したら一カ月で治ると言われましたが、老年のことゆえ断り、一カ月、薬と注射を続けましたが、少しも快方に向かわず、漢方薬も併用いたしておりました。別の医師に胃下垂と言われ、一カ月治療を受けましたが、いっこうに良くならず、胃専門医に診てもらい胃潰瘍と診断され、胃の口が爛れているとのことで、注射と薬を服み通院いたしておりました。胃の右側に梅の実大の固結があり、痛みは取れず苦痛はますます増すばかりでございました。八月二四日には多量の喀血があり、血の固まりも多量に出、それからはすっかり衰弱し、起きることもできなくなり、近所の医師に来てもらい、またまた注射と薬の御厄介になりました。このころ知人からお道のお話を聞きましたので、一〇月一日から御浄霊をいただくようになり、一カ月半過ぎましたころから、ときどき下痢の御浄化をいただき、たいへん楽にさせていただきました。一二月中旬から一週間ほど日に四回の下痢をいたし、ますます食欲はなくなり、糊のようなお粥をいただいても、胸がムカムカいたし、受けつけないときもございますので、流動食を主にしております。胃と肝臓の右下に固結が板張りのようになっており、軽く押しても痛みを感じます。食事は日に牛乳三合、鶏のスープ少しと、糊のようなお粥を少しいただく程度でございます。ときどき吐き気を催し、口中にスッパイ液が出ます。便通は三日に一度くらいで、固くたいへん難儀をいたします。また脳も悪く、耳もしだいに遠くなっております。なお、姑は三人兄弟ですが、姉は一一歳のとき水に落ちて変死し、姑の次男は三歳のとき脳膜炎となり、現在三〇歳になっておりますが、外に出たがるので二カ月前より脳病院に入れてあります。また私の長女は一昨年(七歳)脳膜炎で死亡いたしております。右となにか関係がございましょうか。なお御浄霊の急所につき御教えのほどお願い申し上げます。

【 御垂示 】 これは霊的に関係ありません。薬毒ですよ。お医者さんに作ってもらった病気ですから、薬が出るだけ出れば治るんですが、これがたいへんなんでね。ときどき吐き気……スッパイ液……これは胃の中に、やっぱり薬毒が溜まっているんです。それから、いったん滲みたのが、胃に戻ってきてますね。それから便通は、たんとあってはおかしいです。少ないのがあたりまえです。流動物ですからね。難儀をする……一週間や二週間は便が出なくても、なんでもないんですから、安心して……自然に出るのを待っていれば良いんです。いつかは出てきます。食欲がなくて、流動物なら出ないのがあたりまえです。これは、薬毒病ですから、気長に……下痢や血が出るのは結構ですから、そうしてやっていれば、だんだん良くなってきますよ。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p410~414」 昭和27年01月25日