岡田先生療術下(四) 【摂護腺炎】

 この病気は、淋毒が尿道の深部へ深部へと移行し、終に摂護腺の粘膜を犯すので、症状としては、患部の痛み、排尿時の痛み及び発熱等であります。

 治療法は、淋病と同一でありますが、触指は有効であります。

 この病気は、治癒迄に相当時日を要するのであります。先ず軽症二、三週間--重症一、二ケ月を要します。

「『岡田先生療病術講義録 下巻(四)』,昭和十一年七月,19360700,岡田茂吉全集著述篇第二巻p315」