右の図の如く三段に分けて、又その一段を三段に分ける。
まず上体の上部から説明致します。即ち脳からであります。
そして医学の方と吾々の方との説明は大変違う事があるかも知れませんが、それは治療に当って自ら会得するより致し方ないのであります。然し便宜上、医学の用語や説明を拝借する点もありますが、これは止むを得ないのであります。
大脳は頭蓋骨で包まれ、そして小脳を蓋うております。これは上体のあらゆる機関が小脳に集って居るからで、つまり一番の中枢機関たる小脳を保護する為に大脳があるという訳であります。
「『岡田先生療病術講義録 上巻(五)』,岡田茂吉全集著述篇第二巻p227」